ラクトフェリン

初乳に大量に含まれているのがラクトフェリンです。初乳中のタンパク質の10~40パーセントはラクトフェリンだといわれているほどです。初乳ほどの含有量ではありませんが、ふつうの牛乳にも微量のラクトフェリンが含まれています


ラクトフェリンは1939年、ヨーロッパの学者によって発見され、赤い色をしているタンパク質のため、赤い蛋白質と呼ばれました。母乳に豊富に含まれていることから分かるように、子牛の腸内で得難い働きをします。つまり、善玉菌を増やすという働きです。もちろん、これを飲んだ人間の大人の腸内においても同じ働きをします。


さらに、その後の研究により、ラクトフェリンには、体内で酸化した鉄イオンと結合してそれを体の外に排除する働きもあります。そのため、抗酸化作用や抗炎作用、抗ウィルス作用、免疫調整作用などの働きもあることが分かってきました
実は、ラクトフェリンが腸内において善玉菌を増やすのも、鉄イオンと結合してそれを体の外に排除する働きのおかげです。
というのは、腸内の悪玉菌は生育のために鉄分を必要とします。一方、乳酸菌などの善玉菌は、さほど鉄分を必要としません。


そのため、ラクトフェリンを摂取した人の腸内では、自動的に悪玉菌が減り、善玉菌が増えるという望ましい効果が生まれます。その意味では、自動的に悪玉菌が減り、善玉菌が増えるという望ましい効果が生まれます。その意味では、最も重要な免疫システムではないかと考えはじめられている腸管免疫の貴重な担い手がラクトフェリンということになります。


事実、病原菌や寄生虫に感染した動物にラクトフェリンを食べさせた実験では、細菌数の減少や実験動物の生存率の向上効果が報告されています。また、最近の研究では、ラクトフェリンによって発がんの顕著な予防効果が生じたという動物実験の結果も報告されています。これらはすべて、ラクトフェリンによって腸管免疫が強化されたためと考えることができるでしょう。


らにラクトフェリンには、腸管から吸収されて血液の中にはいり、痛みや不安などを和らげてくれる働きもあります。それにより、ストレス耐性を高めてくれるのです。また、各種のアレルギー症状の原因となるヒスタミンの生成を減少させることで、免疫システムの暴走である自己免疫不全を軽減してくれる働きにも注目されています。
とりわけ女性にとって嬉しい効果もあります。それは、ラクトフェリンには、骨粗鬆症を改善する働きもあるということです。


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